ピョンちゃん

私はヴァレンティナのピョンちゃんのレビュー・感想・評価

私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)
4.0
LGBTQをテーマにしたブラジルの作品。ブラジルは同性婚が合法の国なので、比較的性の多様性の面で進んだ国のイメージがあったのですが、実際は当事者たちは根強い差別や偏見に直面し、ヘイトクライムに晒されている現状があるようです。この映画の主人公17歳のヴァレンティナはまともな学校生活すら送れません。苦境を乗り越えようと何とか前を向き歩みを進める彼女の姿を見ていると、胸が詰まる思いでした。彼女の境遇が少しでも改善されることを願ってやみません。
ヴァレンティナ役の俳優は自身もトランスジェンダーの方。"当事者による表象"が達成されているすばらしい映画でした。
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