ワンコ

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガードのワンコのレビュー・感想・評価

4.0
【嗚呼、ギリシャ】

前回がベラルーシで、今回が、財政ひっ迫のギリシャ!って、順番が逆でしょ!?って言いたくなる(笑)

昔、ロンドンで勉強していた時に、ギリシャ人の富豪の息子がいて、自分の家はタンカーを数隻保有している事業をしていると言っていた。苗字は言えないけれど、ちょーかっこいい伝統的な名前だ(笑)。身なりも富豪然としていて高いスーツを着ていたけれども、僕のような日本人はもとより、英仏独伊の人間を内心嫌っているのがよく判って、いつも、スペイン人か、スイス人の女性とつるんでいたのを覚えている。

作品中にも出てくるが、文明はギリシャに誕生し、民主主義の種はギリシャにまかれたというのは事実だろうから、現代で、経済や民主主義のけん引者然としてふるまう連中を疎ましく思っているというのは、なんだか被害妄想ちっくで、実はかなり面倒くさい。

内容は、ご覧の通りで無茶苦茶だけれども、もう、ブライスのお父さん(モーガン・フリーマン)が登場した時点で拍手喝采だった。そして、その因縁たるや、あれこれストーリーをいじって組み立てた苦労もうかがえて、結構楽しい。

前作を今観ると、なんだか暗澹たる気持ちになるところもあったが、今回のは、これで楽しんだらいいように思うのさ。
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