オトマイム

三人の女のオトマイムのレビュー・感想・評価

三人の女(1977年製作の映画)
4.0
見たくもないものを延々と見せられているのに最初から最後まで画面に釘付けになるほどおもしろいから始末に負えない。序盤シシーがコーラをストローでブクブクやるところでまず異様さが露見(!)
彼女たちの異様さ、ろくでもない周りの人間、砂漠化したカリフォルニア、ペンキの青色やライトが映り込むプールの水、それらの相互作用で不快な空気がむせかえるほど濃密になっていき、中盤予期せぬ展開に…

そもそもS・デュヴァルとS・スペイセク、監督はアルトマンと聞いた時点で覚悟せねばと思うけど、それにしても嫌な映画だな〜〜水をモチーフとした映像などはハッとするほど美しいがじわじわと内面的に責めてくる気持ち悪さ。このふたりを最初から想定して脚本が書かれたのかと思うほどのはまり役。美しく、ありえないほど不快で逃げ場がない。ヒャー