思ったのとちょっと違ったシリーズ
今回が初見
一昨年夏に旅行した札幌時計台みたい感じ
有名な作品で、大抵のレンタル店の旧名作コーナーにも置いてある。
他のレビューで【例えば「バックテゥーー・シリーズ」】今も残る名作たちが公開当時あまり高評価でなかったことを書いてきた。
この作品も公開年キネマ旬報の25位と低評価であった。
しかし、この評価は妥当だと思う。
名匠デ・シーカ監督にしては中途半端な出来である。
まだ見ていない人もいると思うので、ここからは未見の方は読まない方がいいかな。
この映画、大体内容は漏れ伝わっていると思う。
ソフィアローレンとマストロヤンニの夫婦が戦争によって引き裂かれ、夫は終戦後も帰ってこない。
夫の生存と帰還を願い続けるソフィアローレンは、ロシアまで夫を探しに行く。
真夏、一面のひまわり畑を抜けて、夫を見つける。
しかし、夫はロシア人の若い妻と子どもまでいる、
全てを悟ったソフィアは、涙を流しながら、びまわり畑を抜けて、去っていく。
あの名曲が流れる♬
エンドロール〜!
だよね。
僕もそう思ってた。
しかし、このシーンも確かにあるんだよ、
おんなじ感じで。
でも、1時間10分前に、、、
あと、40分残してるんだよね。
僕はさあ、名匠!このあとの後日談をどう描く?!
あと40分でどんな着地をする?
って、期待いっぱいに見てたんだけど、、
もちろん、誰もが想像するラストだと、あまりにも決まりきっている感じだというのはわかるけど、
この終わり方、この後日談はいらないだろ〜!
正直無駄なシーンが入り込み、【駅の娼婦とか】一気にトーンダウンする^^;
それにアントニオ【夫】に弁明されるから、それまで、「まあ、いろんな事情あったし、戦争で死にかけていたんだから、仕方ないよアントニオ!」て同情していた観客も、
「あれ?この言い訳ちょっと嫌だな」て思っちゃうんだよな。
びまわりだったら、なぜ、夏のひまわり畑で【ベタだけど】終わらせなかったかなぁ。
映画音楽が本編を超えてしまった例でもあるね。
ロシア妻、リュドミラ・サベリエーワはかわいい!確か「戦争と平和」に出ていたよね。