Ginny

ひまわりのGinnyのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
4.0
死因:切ない
ってくらい。切なすぎてしぬ。
それほどまでに胸が締め付けられる。

あまりの展開に呆然とショックで見続け、映画が終わってから泣ける。
それほどまでに切ない。切なすぎる。切ない!どうしろってんだ!

ソフィアローレンの演じ分け、ジョバンナという女性の表現、
とっっっっても良かったです。
生き生きと若さはじける時もあれば、戦争に向かった夫を気丈に待ち続ける時はやつれ、厳しい顔つきで全然違う。
張り詰めたような状態で、何かの拍子ではじけとんでしまうのではないかと思ったところ、再会のシーンでそれは現れる。
それまでにも、こらえ切れず感情のまま悲しさがあふれるシーンも見事。
なんて感情表現が上手なんでしょう。

喜びも悲しみも怒りも、全身全霊で表現されている。
グッとジョバンナという女性に心を掴まれてしまう。
彼女のその後の人生、決断。

人生というのは引き返せない、その道を行きたくても選べない、
そんなつらい状況が往々にしてあるのだと思う。

戦争はいけない。
どれだけの人の命を奪い、どれだけの人の希望も奪ったのだろうか。
戦場での闘いが終わったとしても、生き残った人々のそれからもある意味闘いなのですね。つらい。

切ない旋律の音楽が良く、また切なさを助長させるようにキラキラしたシーンが要所で挟まれる。それがまた切ない。

助けて…切なすぎて助けて…状態です。
みんな見てください。
Ginny

Ginny