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片袖の魚のkのレビュー・感想・評価

片袖の魚(2021年製作の映画)
5.0
公開初日の舞台挨拶つき観に行ってた。
ずっと楽しみにしてたんです(^^)

トランス女性のイシヅカユウさんが主演で、トランス女性の日常と、その延長で力強く勇気を出した瞬間が描かれています。

しっかりエンタメ要素もありながら、トランス女性への悪意のない差別(マイクロアグレッション)が盛り込まれていて、さらに同僚役の方が車椅子に乗られていて、それに何のフォーカスもなく、考え抜かれた作品であることが心の奥まで届き、喉がぐっと熱くなりました。
とても感動しています。

イシヅカさんの、背筋をピンと伸ばして歩く姿が目に焼き付いています。
美しい人。そうとしか言いようのないほど、彼女は眩しかった。

魚(と水槽)を使った演出も物語とリンクしていて引き込まれました。

本当に大事な作品になりました。日本で、日本語で、このような作品がずっと観たかった。
小さな私の願いも叶いました。

舞台挨拶も和やかな雰囲気で、温かい思いで皆様が作り上げられたことが伝わって幸せな気持ちになりました。
お話が聞けてよかった。皆様笑顔が素敵でした!

ぴょんっと優雅に跳ねた魚が水面に生み出す波紋のような、芸術的で美しい1歩を踏み出してくださったこの映画の全てに感謝です。

いち観客として、この映画がたくさんの方に愛されることを信じています。
私も心から愛して、大事に思っています。

.。。..。・゜
毎度の意思表示ですが、私はトランスジェンダーへの差別に反対しています。そしてなくしていきたい。
同じ思いの方は、たくさんいらっしゃると思います。

この映画を観ることは、トランスジェンダーの可視化に繋がります。そして需要が認められれば映画に使える予算が増え、私たち観客は更なる素晴らしい作品に出会うことが出来る。
そして、差別が間違っている、なくせると信じる人を、映画を通して増やせる。
ロングランおめでとうございます♡
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