ヤズカシバド

シリアスマンのヤズカシバドのレビュー・感想・評価

シリアスマン(2009年製作の映画)
3.4
次々と起こる、全然ドラマチックじゃないけど地味に重い問題を抱える主人公が不憫でしょうがない。だけどなぜだか笑えてくる。ラリーが抱える問題はほとんどが理不尽なモノなんだけど、なんとか解決しようともがく様が哀れで滑稽だった。最初から最後まで救いはないんだけど、不思議と「バッドエンド」という印象はなくて、なんていうか「しょうがないか」という諦めに近い感覚を覚えた。映画自体がすごく静かで地味なので、一歩間違えればすごく重たい雰囲気になりそうなんだけど、そこのバランスが絶妙だと思う。ユダヤ教の知識がもう少しあればより楽しめたかもしれない。