来夢

シリアスマンの来夢のレビュー・感想・評価

シリアスマン(2009年製作の映画)
4.3
「トゥルー・グリット」の盛り上がりの影に隠れていた感じがある同時期に公開されたコーエン兄弟の作品。
病気で無職の兄や息子の学校の問題、教員である自分への賄賂等、どんどん襲い迫る問題に混乱する主人公を、コメディータッチで描いて行く。
えげつない内容なのに、なんともいいテンポで見ていて辛くなることはない。それどころか見終わってスグに、もう一回みたいなと思えるくらい。DVD出たら絶対買うね。  
負のループから抜け出すのは実は物の考え方1つだったりすると思うんだけれど、 真面目すぎるが故にそこに気が付けない姿が滑稽で面白い。トゥルー・グリットに負けない面白い映画だと思います。

追記2018/10--
日本公開から9年経った今でも、DVDもBlu-rayも発売されず(もちろん海外では発売されています)。
良いものがちゃんと評価されて、商売としても成り立つ国になって欲しいものです。
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