シリアスマンの作品情報・感想・評価・動画配信

「シリアスマン」に投稿された感想・評価

meganeeee

meganeeeeの感想・評価

5.0
悩みを相談するけど何も解決しない話
アメリカのユダヤ人コミュニティで生きる、気弱でまじめな数学教師が、さまざまなトラブルに巻き込まれる、コーエン兄弟監督の不思議な物語。
この兄弟の映画はスッキリする展開が基本的になく、いつものように、だんだん訳が分からなくなってきて、ユダヤ教の導師に救いを求める。
三人のラビとの問答は味わい深い。
神や導師に物事の意味を求めすぎだよ!
と思ったけどね。
kensteady

kensteadyの感想・評価

3.8
主人公のラリーが真面目で信仰心の強い人間だからこそ「はぁ?」と思う不条理の連続なんだけど、当の本人は不確定性理論を大学で講義しているのもまた不条理。コーエン兄弟らしいシニカルでユーモラスな脚本が気持ちいいのとむず痒いのが半々くらいで面白かった!

もう途中からコントなんじゃないかと思うくらいネタの応酬なんだけど、ラリーの表情は常にシリアスだったり困っていたりでそれがまた面白い。

結局、下位のラビが言っているのが真実かと思いきや、最長老のラビは「真実がウソだったら」という始末。
HIKARU

HIKARUの感想・評価

4.2
 大事件が起こるわけでなくホントに溜め息吐きたくなるような地味な災難が教授に次々と起こっていくコメディ的なストーリーで1回目鑑賞後は「コーエン兄弟らしい作品だけど、なにこの映画?」と思ったのが本音。 その後映画評論家の町山さんがシリアスマンについて「この映画は神様をずっと信じて生きてきた男が神様によって酷い目に遭わされていくという旧約聖書のヨブ記が元になっている」と言っていてその後少しヨブ記を調べて2回目鑑賞したところ1回目の倍と言って良いほど楽しめました!

このレビューはネタバレを含みます

10年越し?の念願叶っての鑑賞。モーテルでの一連の悪夢感がほとんど『バートン・フィンク』で最高。だだっ広い路地・庭・湖のショットにおける西部劇的傾倒と、マリファナ息子の西部劇映画愛。"No Jews were harmed in the making of this motion picture."

☆引き延ばされる主人公の診断結果

☆ラストショット:接近する竜巻(ハリケーン)←収賄の対価、払えないお金

★絶妙な天丼ギャグと、シャープかつ底の知れない編集/語り口
merrydeer

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3.1
大学で物理学を教える生真面目なユダヤ人の男性が次から次に災難に見舞われる様がコミカルだけどシュールかつどこか淡白なテイストで淡々と展開されていきます。

主人公の周りには、無職病気持ちで居候の兄、何故か関係が(一方的に)冷え切って友人と再婚を目論む妻に生意気な男女の子ども、ご近所には主人公宅の芝まで刈る非ユダヤ人、職場の大学では落第点を賄賂で覆そうとする韓国人生徒…とトラブルの火種が序盤からてんこ盛り。
そうした火種が案の定次々と地味に着火し、主人公を悩ませる。

主人公に降りかかる災難は十分に悲劇的なのだけど、描き方はあくまで(面白いんだか面白くないんだか何とも微妙な)コメディテイストのため、観ている側も何かよく分からない笑みがこぼれるという。笑

旧約聖書内のヨブ記との関連性が指摘されてるとの事で、生真面目だろうが自堕落だろうが、因果応報なんて関係なく良い事も悪い事も生きていく上ではやってくるんだよ、と言うやるせない真実を軽薄なドラマに対するアンチテーゼにも思える何ともコーエン兄弟味に溢れた作風でご丁寧にご教示いただいている様な感覚です。
そんなん別に映画観賞してまで教えられたくない、と言ったらそれまでだし、ファーゴやノーカントリー程のスリリングな要素も希薄だし、他の作品観賞に時間を回した方が有意義なのは確定的に明らか…なはずなんだけど奇妙に記憶には残る遅効性の毒みたいな作品でした。
2020.12.02 TSUTAYA movie
クレイアニメみたいな質感のアバンタイトルが一番面白い。
全体を通じてリズム感がなんか歪なんだけど、多分わざとやってるのだろう。『赤ちゃん泥棒』の時はそれが好きじゃなかったけど、今作ではなんか見れた。
そろそろ終盤かと思い、シークバーを確認すると「まだ半分かよ…」と内心ガッカリした。
しかし終わった後、床に付いてもこの映画の事ばかり思い返している私がいた。
不思議な映画体験であった。
eden

edenの感想・評価

2.5
一難去ってまた一男
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