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青空のゆくえのkojikojiのレビュー・感想・評価

青空のゆくえ(2005年製作の映画)
3.6
 青春がもう、青春していて、健康的で、題名のとおり真夏の青空のよう。
 こんな映画も時にはいいか。
 しかし、年取ったおじさんには、ただただ切ない。思い出は切ないものだから。

 監督は長澤雅彦。「はつ恋」「夜のピクニック」の監督だ。
この作品は2005年、40歳の時の作品。
脚本はあるにしても、40歳で中学時代をこんなに描けるといことは、彼の中学時代はきっと充実していたんだろう。

 一学期も残りわずかなある日、バスケットボール部キャプテンの高橋正樹(中山卓也)が突然、今学期限りでアメリカに転校する事を発表した。「日本でやり残したことは、ひとつだけかな」。この正樹の発言はクラス中に波紋を呼ぶ。

この中学校はそれにして、美女揃い。それがみんな高橋が好き。確かにモテるだろうな、こんな男だったら。
女子バスケ部キャプテンの速見(森田綾華)
学級委員長の高橋(黒川芽依)
正樹の幼馴染の河原(多部未華子)
帰国子女の市田(西田亜希)
正樹が面倒見ている鈴木(悠城早矢)
そして親友バスケ副キャプテン杉原(佐々木和徳)が絡んで。
その日を境にバラバラだった彼らの関係が少しずつ動き始める。
 別れのイベントはみんなで花火。(よくやりました。)
そして、
 夏休みが終わり、彼は行ってしまった。
 
 二学期、彼がいなくなった体育館は変わらず、しかし喪失感がジワーと胸に響く。

2022.10.27視聴-482
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