イライライジャ

3のイライライジャのネタバレレビュー・内容・結末

3(2012年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

鬱映画という呼称が嫌いなのだが本作は紛うことなき鬱映画。精神不安定な人だとかなり心が持ってかれる。しんどすぎてショボショボになりながら劇場を後にした。

“夫は誰に殺されたのか?”を妻が周辺を探りつつ、2人の出会いから回想していく。
前半の恋愛パートが良いだけに、後半の落差に度肝を抜かれる。楽しく踊っているシーンで突然虚無になってしまい、物語は暗黒面に突入する。

「死ね!死ね!」と煽ってくる気味悪い幻覚や、病院での電気ショック、極めつけに泣きながら自分の首を切るラストカット。
夫を殺したのは夫というオチなのだが衝撃が強すぎる。

2人は共依存してたが、日常に問題なんか無くとも生きてる限り誰にでも起こりえる。ダヌシュの演技が上手くて更にツライ気持ちに追い討ちかけてくる。
鑑賞後しばらく引きずってしまった。

ちなみにインドでは自殺は違法なので失敗して一命を取り留めると逮捕されるそう。