オーウェン

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のオーウェンのレビュー・感想・評価

4.1
名だたるアーティストが勢ぞろいしたウッドストックは知っているが、同年の夏に行われた黒人歌手たちによるハーレム・カルチュラル・フェスティバルというのは初めて聞いた。

当事者たちしか体験者がおらず、黒人だけなので映像が放送化されることもなかった。
それが今回初めて当事者たちの証言を基に映像化。

こちらの面々もウッドストックに負けず劣らず豪華。
いきなり冒頭でドラムを叩くのは当時19歳のスティーヴィー・ワンダー。

その後もスライ&ザ・ファミリー・ストーンとかBBキングなど、歌唱シーンを見たことがない歌手も数多い。

そしてアーティストが紡ぐメッセージがそのまま現代にフィードバックしているという驚き。

ラストのニーナ・シモンの歌声とメッセージは胸に迫るものがある。
時代のせいで放送されなかったということが、今の時代とあまり変わりがないアメリカであるという証明でもある。
オーウェン

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