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誰かの幸せのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

誰かの幸せ(2020年製作の映画)
3.3
ひとりの女性が作家として成功したことで、夫や親友との関係が変化していく様子を描いた人間ドラマ(コメディ)。
原作は本作の監督であるダニエル・コーエンによる舞台劇「L'île flottante」
原題:Le Bonheur des uns...(英)A Friendly Tale (2020)

ショッピングモール内の服飾店の店員で、店長への昇進を期待されているレア(ベレニス・ベジョ)は、控えめで大人しく、優柔不断な性格。
ところが、モール内を行き交う人々を観察しそれをもとに書いた小説"モールの迷子"が、大ベストセラーを記録し、人気作家となる。
恋人のマルク(ヴァンサン・カッセル)は、仕事で目指していたポストを若造に取られた挫折感と、彼女が大成功したことによる劣等感が重なり、一緒の生活が耐えられなくなる…
幼なじみの親友、カリーヌ(フロランス・フォレスチ)は、嫉妬心に苛まれ、レアに対抗して作家を目指そうとする…
カリーヌの夫、フランシス(フランソワ・ダミアン)も、カリーヌに同調して作曲→彫刻→盆栽を始める…

カリーヌ夫婦の芸術家への道と4人の関係が最後どうなるかは見てのお楽しみ。
ラストは写メール。

「82 ページ、青い服の女」

カフェでのデザートの注文シーンはいかにもフランス。
服飾店の店員から人気作家になっても性格の変わらないレアを演じるベレニス・ベジョが魅力的。
変わってしまう3人、ヴァンサン・カッセル、フロランス・フォレスチ、フランソワ・ダミアンも芸達者ぶりを披露。
脚本、ストーリー展開も手堅い。
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