ましゅー

屋敷女 ノーカット 完全版のましゅーのレビュー・感想・評価

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)
4.0
珍しく連投です。
情報を入手して以来、この夏休みには死ぬほど観たくてたまらなかったもう一本。映画マニア、特にホラー映画マニアの間で語り草になっている いずれも2000年代公開『4大フレンチホラー』の一角である、この「屋敷女」。
実は未見でした。
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と言っても、4作品のうち観ていたのは実はまだ2本。
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最初に観たのは4大フレンチホラーという事を知らずに、公開後少し経ってからDVDで観た「マーターズ」。
次に観たのは割と最近。まだ2年前ですが確かNetflixにラインナップされていた「ハイテンション」。

いずれも、よくあるスラッシャー映画とは一線を画したエグさで、特に最後まで観ると口あんぐりの形相になる事 間違いなしの怪作です。
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そして本作。
セルDVDやBDではどうなっているか知りませんが、あまりに残酷で猟奇的なシーンが連発され、公開時にはボカシ…と言うか、肝心のその箇所が黒く塗り潰されていたという曰く付きの作品でもあったようです。

それが、今 満を持しての『ノーカット』上映という事であれば、やはり劇場で観るのが礼儀というもの。半ば使命感のようなものを帯びて、一昨日8/10(火)渋谷にてようやくの初見でありました…。
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(以下 公式サイトより抜粋)
世界は再び震撼する。
今も語り継がれる、映画史上最も邪悪で、凶暴で、ヤバすぎる、悪名高き狂気の伝説、完全復活。
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鮮血と絶叫のクリスマス・イブ!悲劇の妊婦を襲った突然の恐怖!!!

クリスマス・イブの真夜中、出産を翌日に控えた妊婦サラは、見知らぬ女の訪問を受ける。
不審に思った彼女は相手を追い返そうとしたが、女の態度は強硬となり、ついには裏口の窓を破って侵入しようとする。危険を感じたサラは警察を呼び、女は姿を消した。
しかし、警察が帰り、サラが床についたとき、彼女は黒い服を着た長い髪の女がすでに家の中に侵入していたことを知る。
女は大きなハサミを手に、ものすごい形相でサラに襲いかかる。
女は何者なのか?女の目的は一体何なのか?信じられない衝撃と理不尽な恐怖に包まれたサラをさらに陣痛が襲う。
サラの人生最悪の夜は、まだ始まったばかりだった…。
(以上 引用終わり)
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……………。
言葉が…出てきません。
これは………エグい。エグすぎる……😫

こんなもの、作っちゃって良かったんでしょうか?
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いや。トンデモなグロホラーであれば、もっとエゲつない、もっとグチャドロな、もう液体まみれ・肉片/肉塊まみれの描写はいくらだってありますよ。
ただそれはあくまで『ファンタジー』と割り切って観れるから平気なのであって。
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これは…標的になるのが妊婦ってのがヤバい…。
あくまでも護るべき・護られるべき存在の妊婦を、しかもどうやら妊娠中の胎児を狙ってるらしきところが、異常・異様でなおさら不気味。
正直 主人公サラ以外が女の毒牙にかかる場面は、まぁ程度の差こそあれ、他作品でも見るっちゃあ見る描写ではありますが、いくら何でも妊婦はダメでしょう、妊婦は…。
理性のタガがかかった人間なら普通そんな状況は描きません。
そこが大きな一つのポイント。
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さらには、襲う側、謎の女はあくまで普通の人間。
通常のグチャドロホラーのように、モンスターとか悪魔・悪霊の類でもないのに、人間がそれをやってるってところが狂ってる…。まさにキ◯ガイの所業。
一番怖いのは人間…を地で行ってる恐怖です。
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しかもこの女を演じた #ベアトリスダル 、私は観てないんですが(耳年増気質で聞いた事だけはあります😅)「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」という衝撃的なるも一応恋愛映画でデビューした、気鋭の女優さんなんですよね?たぶん。
それがこの作品では……いやぁ…振り切ってるにも程があるって感じの狂い具合・キレ具合ですねぇ…😓
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そんなこんなで、舞台となる家じゅう血やら体液やらでまみれた中、ラスト直前の謎の復活劇を経て、さらに液体まみれとなった、あの…階段で……ついに…ついに……❗
大きなポイント、まさにこういう事だったのか…❗…と…。
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さすがの私も、どラストでは久々にしかめっ面になってたと思います…。あれは…あの場面は描いちゃいかんでしょう。理性を持った人間ならば…。
(後で少し調べましたが、やっぱりそこが集中的に黒塗りされてたみたいですね、公開時は😖)
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いやぁ…久々に二の句が継げないエグみを存分に味わいましたね〜…😩
ある意味満足ではありますが、向こう10年は見直さなくていいや…って感じにお腹いっぱいであります…。
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でも…4大フレンチホラー残り一本「フロンティア」は近いうちに観なくては…との決意は新たにしたのでした😅
ましゅー

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