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22番VS人間の世界のJIZEのレビュー・感想・評価

22番VS人間の世界(2021年製作の映画)
3.0
人間に生まれることを拒む"22番"を主人公になぜ彼女が"こじらせソウル"になったのかが描かれる。22番が地上に行きたくない理由が、"生きる意味"とともに紐解かれる。まず『ソウルフル・ワールド(2020年)』で主人公だったジョー・ガードナーより、前の時間軸を主題とした約六分間の前日譚。"きらめき"がなければ地上への通行証は発行できず、そこの機転を効かせて22番がアポカリプスと呼ばれる仲間5人を扇動して、ほぼ反社のような共同体を結成する。魂たちが暴れまくる様は、ある程度は観ててゲラゲラできる。が、友だちが奪われ、ジブンの思いどおりにならない22番の苛立ちは、稚拙感がかなり否めない。そこの拗らせあるいは屈折は、もう少しオーバーに地上と魂の世界を駆使する大スケールで描いても良い気がした。総じて前座の短編映画としても、単純に魂たちのふわふわしたヤバいビジュアルに癒やされます。
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