このレビューはネタバレを含みます
今作で感じたのが、私たちは人間サイドの目線だけでモノを語り、COVID19は悲劇だけしか与えないと(悲劇なのは変わらないが)。
けれど自然界の方は、多くの盲点が甦り、見ててボクは私たちの当たり前を考える。当然だと思ったものが裏では弊害をもたらして、自然に対して悪影響さえ与えていたっていうことが。
こんなとこにもあんなとこにも機会がなければ気づけなかったロックダウンの恩恵、動物たちの大きな変化。何か見てて複雑な思いに駆られていましたね…
ロックダウンで当たり前だと思った世界は一変し、新しい日常というものを探す今、この映画を見られたことはとても運が良いと思う。
ゾウ用の作物でいたちごっこ(民家に下りて、作物を食い荒らすゾウに対して、村人が追い払おうとゾウと対立すること)に終止符を打ち、新しい一歩を踏んだインドのような試みが、日本を始め色んな国でも広がっていってほしい。
きっとボクらも出来ることがあるはずだと信じたいし、上から目線じゃない形での共存は見つけたい。
今を知る意味においても貴重なドキュメンタリーでした。