雑種

その年、地球が変わったの雑種のレビュー・感想・評価

その年、地球が変わった(2021年製作の映画)
5.0
12/10 追記。
時間が経つにつれ、このドキュメンタリーを観たあとで本当に価値観がかわったと気がついた。本気でエコやサステナブルを意識しようと強く強く思った。自分からクリーンにする為の何かを開発・創造は出来なくても、そうゆう行動や商品を調べたり比較したりして“選択”するということからはじめよう。

このドキュメンタリーのなにがそこまで自分にささったのかって考えてみた時に、多分、環境問題を取り上げた作品によくある「人間が環境破壊するせいで今地球はこんなに悲惨な状況です」ってゆうのを延々と見せつけてられるんじゃかなく、「人間が環境汚染をやめれば自然はこんなにも活き活きとして、動物たちも幸せに生きていける」ってゆう美しくてポジティブなメッセージがあったからなのかもしれない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
人間がいかに地球と自然界にとって害のある(むしろ害でしかない)存在なのかを改めて思い知らされるドキュメンタリーだった。人間が困難と戦ってる時、同時に自然は息を吹き返してるって皮肉なもんだなと思ったけど、よく考えたらこの現象を“皮肉”だと思うのは人間のエゴで、地球からしたらこれが真の姿であってやっと戻ったとゆうのが正解なのかもしれない。

過去40年間で最高の大気レベルになった都市、普段なら絶対に聞こえない街中で会話を楽しむ鳥たちのさえずり、人間がいなくなったリゾート施設を漫喫する野生動物たち。人間の活動はそんなところにまで影響を及ぼしていたのかって愕然とした。中でも1番驚いたのは、インドではロックダウン中にスモッグが晴れ、30年間見えなかった遠くのヒマラヤ山脈が見えたとゆう話。あと、クルーズ船や輸送船が減り海の中が静かになった事でクジラたちの交信が増えて、長い会話が出来るようになったり、親がエサをとりに少し子どもから離れてもお互いの声が聞こえるから安心できるってゆうのはちょっと泣きそうになっちゃったな。普段の海の中はクジラたちにとって混雑したバーで友達と会話してるようなもんってゆう例えすごくわかりやすかった。

ただこれは決して地球や動物たちにとってのハッピーエンドではなくて、束の間の休息で一時的な安らぎでしかないんだよなぁと思うと本当に不甲斐ない気持ちになる。パンデミックが収まって人間たちが元通りの生活に戻ったらきっとまた動物たちの生きにくい汚染された世界に戻ってしまうのが分かりきってて辛い。理想を言えば、そうならないようにインドで野生のゾウと共存する人々みたく、全世界の人間がこの機会に自分の生活を見つめ直して、それを行動に移せば環境問題も改善できると希望を持つべきなんだろつけど、私は自分含め人間に対して全く期待してないし信用もしてないから、絶対そんなこと無理なんだろうなと思う…。だからこれを観た私に出来ることといったら、今まで通り一刻も早く地球上から人間がいなくなるのをただ祈るばかりです…(死ぬほどネガティブだけど本気)


ところでこんなにも意義のある良質なドキュメンタリーをAppleTV+加入者しか観れないなんてあまりにも勿体ないし環境保護にとっても非効率的すぎるよォ〜!!
雑種

雑種