ひょっこり

ベネデッタのひょっこりのネタバレレビュー・内容・結末

ベネデッタ(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

誰かー副音声で解説してー!!

と思ったのはあまりにこの時代、この地域の価値観が違いすぎて理解が追いつかなかったから。観た直後はしばらく消化できずポカーンとしてた。
思えば『スターシップ・トゥルーパーズ』も子供の時に観てラストでドン引きしたなぁ…。

バーホーベンは観てる自分がどれだけ凝り固まった価値観を持ってるかを嫌というほど叩きつけてくるからやめられない。今回特にガツンとやられたのがベネデッタの信仰心。
ベネデッタは(おそらく)聖痕を偽るし邪魔な者は容赦なく排除するしバルトロメアと通じるしで背教行為をバンバンするけど、誰よりもキリストを愛しているし、愛されているという自信がある。この二つが両立するという事が衝撃だった。またバーホーベンはキリスト教を信じてない(らしい)のに、信仰している人を否定してないことも衝撃だった。おもしろい!

元修道院長の引き際もすごくかっこよかったし、美しかった。これは信仰心なんてなくても自己犠牲という天国に行ける行為ができるって表現かなぁ。それかベネデッタのような背教行為をしなかった人が火あぶりになるっていう皮肉か。

うーんもっと勉強してからまた観よう!
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