【デンパ系あまちゃん】
何だかんだで劇場行けず、入荷したNetflixでバーホーした。
ナンスプロイテーションのふりをした毒注意気喚起ムービー。魅力的な尼ちゃんは揃ってますが。
相変わらずまっすぐな欲望を描いておりオモロ。17世紀の話だが、永遠なるキリスト教の病理が記されて充分、現代の話として受け取れる。
キリスト教の力では、性欲が制御できないから封じようとする。その歪みがカトリックの性虐待事件等、未だに被害者を生み続けていることは最早、世界中が知っている。…本作の女たちより悪化しているね。
が、バーホーベン監督も商売で映画を作っているから、表現で毒づくまでが限界。
神に近づくには痛みだ、なんてトンデモ話も出るが、これって現実の問題を変える力がないから、すべてを“神の試練”にスリカエ、現実逃避させるやり口の原点だろうかね。
本作で描かれるキリスト教の狂気にどう、どこまで反応できるかは試金石だと思う。現実には、ベネデッタと大して変わらない人が、今でも世界中にウヨウヨしていると思うけど。ソレって恐ろしいゴッデス。
奇蹟的な出来事が起き、それがホントでもウソでも、結局だ〜れも救われないってのが、この話の要。
バーホーベン作品の、そういう作りは信用できる。www まだ、オモロイ映画は続きそうだね。
…それにしても、例えばカトリックの性虐待事件から病根を抉り出せる映画など、いつ出てくるのかな?
<2024.7.30記>