ノラネコの呑んで観るシネマ

べイビーわるきゅーれのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
4.4
これはキャッチーで面白い!
女子高生の殺し屋コンビが、卒業を機に自立した大人になることを殺し屋組織から迫られる。
二人だけでアパートを借り、殺しの仕事以外にもバイトを見つけて働く。
殺し屋という非日常と、社会人一年生あるあるの日常の同居がシュール。
コンビの個性も明確で、髙石あかりは人当たりが良くて銃器マニア。
伊澤沙織はコミュ障気味で格闘オタク。
低予算なのは明らかだが、この二人の個性を生かした戦闘アクションはなかなか魅せる。
特に、もともとスタントパフォーマーだという、伊澤沙織はかなりガチ。
三元雅芸との事実上のボスキャラ対決のどつき合いは、本作のアクションの白眉だ。
殺し屋組織や掃除屋が、妙に普通の会社っぽいのも可笑しい。
いわばジョン・ウィックを、思いっきり日本の下町に落とし込んだような世界観。
主人公コンビの微妙な成長(?)もまた、青春のリアル。