みかんぼうや

べイビーわるきゅーれのみかんぼうやのレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
3.1
【ゆる~く軽い独自のノリと世界観に高評価続出は納得も、思った以上の軽さにハマりきれなかった殺し屋女子2人の痛快アクションコメディ】

フィルマで本作を知り、以前からずっと気になっていて無料配信を長らく待っていた、かなり期待値の高い作品でしたが・・・う~ん、これは残念ながらハマれなかった。観たタイミングが悪かったかな!?ここ最近骨太な作品を続けて観ていたので、それらの作品とのギャップが凄くてこのノリについていく頭の切り替えというかマインドセットができていなかったのかもしれません。

楽しくゆるく軽いノリの映画、というのは観る前から分かっていて、なんとなくだいぶ軽くした「キル・ビル」くらいの心構えで観始めたので、「キル・ビル」くらい演出的にユニークで弾けた派手な作品を期待していたのですが、そこまでの勢いは感じず、全体的に思った以上に軽めで、ややコント的に見えてしまいました。皆さんが大絶賛されている主人公2人の魅力にもそこまでハマれなかったのも作品に入り込めなかった理由でしょうか(ちさとのメイドカフェデビューはさすがに笑ってしまったけど)。

ただ、この超個性的な世界観とノリの良さ、主演2人の魅力にハマる方が多いのも非常によく分かる作品なので、これは単純に好みの問題というほかないのでしょうね。とはいえ、フィルマ総合点が★4.1というのは、かなり高いですよね・・・例のごとく、フィルマ総合点で★4.0以上の作品が全く合わないと、自分の感覚に何か欠陥があるのではないかと疑ってしまいます(笑)。しかも、本作にいたっては、いつも特に参考にしているフォロー中レビュアーの皆さんの評価がことごとく高いので余計に不安になります(笑)。

フィルマのレビュアーさんの高評価をきっかけに、「普段だったら絶対に自分から手は出さないな」という作品を観て、幾度となくかなり面白い作品に出会ってきたので(「勝手にふるえてろ」や「潮風のいたずら」など)、今回もその予感がしていましたが、やはり映画の観方や人それぞれ。今回はちょっと自分の嗜好と違いました。が、そんなズレを楽しむのも映画鑑賞の醍醐味ですから、これからもレビューを参考に、普段自分から積極的にアプローチしないような作品もガンガン挑戦していきたいと思います。
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