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べイビーわるきゅーれのizuのレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
3.6
殺しはピカイチ、暮らしはイマイチ。
殺し屋女子高生2人のゆるゆるアクションコメディ

めちゃくちゃ令和って感じの映画。
最近の邦画ではかなり珍しい(と思ってる)超絶大好評の本作。
全体的にゆるく、アクションは見応えはあるものの主人公であるちさと(黒髪)、まひろ(金髪)のやり取りがメインになっている映画。
簡単に性格を説明すると、ちさとはいわゆる陽キャ。まひろは陰キャ。
ちさととまひろのやり取り、コメディがメインになっているわけだから映画のノリにハマれない場合全く面白味を感じれない映画だと思う。

個人的に最初はちょっとノれなくて不安になっていったけどすぐ慣れて面白いと感じて観てた。
ストーリーはあるような無いようなって感じだけど殺し屋2人とヤクザが対決する展開になっていく。
ヤクザとメイドカフェの所は結構笑ってた。メイドさんに「本当の冥土に送ってやろうか」って言う所大好き。
ちさとはすぐ馴染めて普通に働けて職場の皆と仲良くなってたけどコミュニケーションが苦手なまひろがめちゃくちゃ空気になって無言でサンドイッチ取ろうとしてやっぱり戻す所自分すぎて死んだ。結局取らずに戻しちゃってそのまま無言で帰る所まで完璧すぎるんだけどもしかして制作陣本物の陰キャいる?いないとここまでリアルな陰キャムーブ再現できないと思うんだけど...

阪元裕吾監督初期のスーパーバイオレンス作品に比べてかなり万人受けになってると聞き正直あまり期待してなかったんですが思ってたより面白かったしハマれました。でもやっぱりもう初期の不謹慎すぎる最高に最低な映画はもう撮らなそうですね...
アクションも楽しく観れてたけど血はCG使ってたりと...うん。

あとあまり関係ない話ですがこの前ムカデ人間2の主演ローレンス・R・ハーヴィー氏が今作、ベイビーわるきゅーれを鑑賞していたけど日本語特有の表現がかなり出て来るんですよね。そこらへんがどんな翻訳をされてるのか、ちゃんと伝わっているのかがめちゃくちゃ気になります。というかそこが一番気になってる。

視聴 2023年4月27日
izu

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