劇場版21作目。
孫悟空が壊滅させた悪の組織「レッドリボン軍」の意志を継ぐ者たちと孫悟空の息子・孫悟飯。
原点回帰しつつ進化し続ける『ドラゴンボール』次世代の戦いが胸熱。
加えて、原作者・鳥山明のヒロイズムの真髄を改めて突きつけられた。
最高だ。
『ドラゴンボール超ブロリー』でバトルシーンの凄さを感じたが、本作『ドラゴンボール超スーパーヒーロー』でもそれが遺憾なく発揮されている。
『ドラゴンボール』から『ドラゴンボール超』へと繋がる物語の面白さは勿論のこと、悟飯とピッコロの魔師弟コンビの活躍がファンサービスの賜物。
ただ、不満点もある。
それは悟飯を最前線に立たせるための動機付けと、それに伴うピッコロの行動。
『ドラゴンボール』人造人間編で悟空が悟飯にやったことと同じで。
それを叱ったピッコロが今回同じことをしてることに違和感が強く残った。
人造人間編で悟飯の意思を尊重したピッコロを本作『ドラゴンボール超スーパーヒーロー』で否定する構造になっている点は、生活環境の変化を加味しても納得しようにも苦しい。