maro

ドラゴンボール超 スーパーヒーローのmaroのレビュー・感想・評価

4.0
2022年日本公開映画で面白かった順位:3/82
   ストーリー:★★★★★★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★★★★★★

よかった、とてもよかった。・゜・(ノД`)・゜・。
正直、『復活のF』(2015)と『ブロリー』(2018)が、まあ面白いんだけど変にウケを狙いすぎてたり、無駄に尺が長かったりで、イマイチ後味の悪さが残るなあと個人的には感じてた。
だから、今回もあんまり期待はしていなかったのだけど、、、いやはやこれは面白かった。

まず、ここにきてまさかのピッコロさんをフィーチャーする新鮮さ。
過去の劇場版では、悟空のピンチのときだけやってくるものの、そのあと敵にまったく歯が立たずにやられる出オチみたいな役回りでありながらも、悟空の最初のライバルであり、悟飯の育ての親でもあるからね、キャラの濃さとしては、なんで今まで日の目を浴びなかったんだろうってぐらい。

そんなピッコロさんが、これまた過去の彼からは想像もできないほど、パンや悟飯とのお茶目なやり取りを交えながらも、戦いに身を投じていく流れはよかった。

そして、今回は長年『ドラゴンボール』を観てきた人なら、よりうれしい要素のてんこ盛り!
レッドリボン軍の復活ということで、あのレッド総帥の子供のマゼンタ、そしてドクター・ゲロの孫のヘドという過去作との繋がり。

その物語を丁寧に進めてくれるんだよ。
冒頭、孫悟空が少年だった頃のレッドリボン軍との戦いから、当時の映像を交えて振り返ってくれて。
前作の『ブロリー』なんか8割バトルだったけど、今回はバトル以外にも尺を割いて、話の繋がりをしっかり描いてくれたのでとてもわかりやすかった。
おかげでストーリーラインが自然で腑に落ちる形になってたのは、かなりポイント高い。

さらに、人造人間といえば、まさかの“アイツ”も登場して、悟飯との戦いの最中、原作の“アレ”を再現していたのは、個人的にメチャクチャエモかった。
原作エピソードで3本の指に入るほど好きなシーンだったから。

他にも、お馴染みのメンバーも参戦するだけでなく、各キャラの“持ち味”を存分に発揮した戦い方は興奮モノ。
『復活のF』のときのように、とにかくたくさん人を出すのではなく、ある程度絞った形にしていたのもほどよい情報量だった。

そういえば、チラッとしか映らなかったけど、ドクター・ゲロの家系図を見ると、子供の顔が16号と同じだった、、、?
これから観る人は注視して欲しい。

あと、所々MCUを意識した作りになってたのも個人的に推したい。
BGMがそんな雰囲気だったし、レッドリボン軍の敷地はワカンダ王国っぽかったし、全体的な雰囲気がハリウッドのスーパーヒーロー映画寄りな匂いがした。
これは本編がフルCGになったことも関係しているかと。

そんなわけで、ストーリーはわかりやすく、シリアスとコメディのバランスがよかったし、キャラクターもみんなそれぞれ見せどころがあって見ごたえあったし、映像も音楽もド派手でかっこよくて大満足。
過去の『劇場版ドラゴンボール』の中で一番好きかも。
ここ最近の劇場版を微妙と感じていた人にはぜひ観てもらいたい。
これは当たり。
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