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復讐者たちのhasemaのネタバレレビュー・内容・結末

復讐者たち(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

実話をもとにしたユダヤ人の復讐計画。こんな集団がいたとは全く知らなかった。

敗戦国のドイツ国民が、破壊された街で必死で生きている。どの国でも一般市民は為政者に振り回されて生きているのだな、と思いきや、「この人たちは知ってて止めなかった、全て知っててユダヤ人をゲットーに差し出した、知っていたのに笑ってたんだ」と復讐を誓う「ナカム」のメンバーが言う。ナチス親衛隊だけでなく、一般人の罪を問う言葉が、重い。
結局、一般人を含めた復讐計画は実現しなかったし、幸せな人生を送ることが一番の復讐という、監督の導く結末には納得はする。それしかないとは思う。

しかし、それは被害者が思うことであって、加害者がしたり顔で言うべきことではない。
この日本で生きる、一般人の自分には「罪」はないのか。それを考える時間となったと思う。
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