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復讐者たちのausnichtsのレビュー・感想・評価

復讐者たち(2020年製作の映画)
3.0
Nakamという存在自体をまったく知らなかったのですが、PlanAがあるわけですから当然PlanBもあるわけで、それは実行されたそうです。

PlanAの方は無差別報復ですが、PlanBは連合軍の収容所に収容されているSS(ナチ党親衛隊)をターゲットにしたもので、パンにヒ素を混ぜて納品し、2,000人にその影響が出たものの死者はひとりも出なかったということです。

映画としては、焦点が絞りきれておらず、ことの真相に切り込もうとしているのか(それはまずないが)、「目には目を歯には歯を」的報復行為の是非を問おうとしているのか(これはちょっとありかも)、単純にエンタメ的ドラマとしてサスペンス風、あるいは実録風ドラマにしようとしているのか、いずれをも狙いながらはっきりしない映画になっています。

ありきたりのエピソードつなぎで説明的に描かれていますので単調で凡庸です。

マックスを演じているアウグスト・ディールさんを信頼して心の葛藤に焦点を合わせればよかったのにと思いますし、マリアのシルヴィア・フークスさんをナカムの一員としてもっと生かす方法もあったのではと思います。

「ネタバレレビュー・あらすじ:実話に基づくホロコーストの復讐計画「プランA」」
https://www.movieimpressions.com/entry/planA
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