愛する家族を 子供を殺されたなら
あなたはどうしますか？と
冒頭で問われます。
ホロコーストで家族を殺されたユダヤ人たちが
「ナカム」という組織をつくり
戦犯のドイツ人に復讐するというもの。
彼等の復讐方法は
核のスイッチを押してしまうほどに匹敵するくらいの
恐ろしいものでした。
家族を殺された その憎しみたるや
目には目を。
600万には600万を。
主人公マックスも 妻と娘を亡くし
二人の最後を見守った女性からの言葉は
穴を掘らされ
銃の弾がなくなればナイフで
それが面倒になり 生きたまま 生き埋めにされたと···
あなたなら どうしますか？
また 収容所内の仲間を救えなかったマックスと自責の念と
逃げ出したものの 息子を救えなかったマリアの無念が
悪夢にうなされ 彼等は夜が怖いと言います。
復讐を繰り返したなら それはナチスと同じ事。
激しい憎しみと尊厳との狭間での葛藤と
恐ろしい復讐「プランA」の行方は？
このようなプランが計画されていたなんて
恐ろしい話ですが
虐げられた者だからこそ
人の痛みが分かるという結末で
ほっとしました。
また ドイツの作品である事にも驚きが。
負の連鎖は繰り返してはならない。
そして「NEVER AGAIN」で締めくくられます。
