復讐者たちの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「復讐者たち」に投稿された感想・評価

アイコ

アイコの感想・評価

3.4
第二次世界大戦後、ホロコーストを逃れたり生き残ったユダヤ人たちがドイツに目には目を…的な復讐をしようとする話。

実話ベースというのもうなずけるけど完遂してたら歴史はどう変わってたんやろうか?って思ってしまった。

復讐にしか心がなく新しく人生を生き直す事を拒否する主人公の心情は想像でも察して余りある。
復讐したからって亡くなった人や無くしたモノが元に戻るわけではないけどそうせずにはいられない人の心がとてもリアル。
600万人の虐殺への報復として600万人の命を奪うという計画について、利いた風な口ぶりで「復讐はいけない」と言えるだろうか。

ホロコーストのおぞましい光景を知識として知っていることと、それが実際に眼前にあったこととは比べようもありません。

ホロコーストを生き延びた主人公が、ユダヤ人兵士から「収容所ではなぜ誰も戦おうとしなかったんだ」と問いかけられて怒りをあらわにするシーンは、両者の感覚が相容れないことをはっきりと示しています。

「幸せになることが最大の復讐」という言葉も、結局は当人以外が軽々しく口にできるものではありません。勇気ある決断によって救われた命があるという、とてつもなく大きな事実だけがただ静かに横たわっている——。
英語なのは広く観られるために作られてるからなんやろうな。
繰り返さない(never again)と締め括るが
結局ユダヤ人的見方でモヤモヤが残る。

幸せになることが復讐になる
虐げられた人はどこで救われるべきなのか
紫式部

紫式部の感想・評価

3.6
ホロコーストを生き延びたユダヤ人による、復讐計画 プランA、その秘密作戦の全容を明らかにしたサスペンス

プランA を遂行すべく緊張感と、復讐するのではなく生き延びる選択、ユダヤ人でなくとも重くのし掛かる決断だろう
今年もホロコーストをテーマにした作品が沢山公開されました。
個人的には、今のイスラエルがパレスチナに対してやっていることは、現代のホロコーストじゃないかと疑問に感じているのであまり好んで観ることはないのですが…

今作がこれまでの作品と少し趣が異なるのは、生き延びたユダヤ人たちがホロコーストの復讐計画を実行するというもの。

虐げられてきたユダヤ人たちがナチス残党を狩っていく‥
そのうち過激なグループが「目には目を。600万人には600万人を!」と、ドイツの一般市民への無差別テロへ動き出す。

興味深いのは、ここでユダヤ過激派VSドイツとなるのではなく、ユダヤVSユダヤで物語が進んでいくこと。
イスラエル建国のために、ここで非人道的な行動をして欲しくないユダヤ人グループとの攻防を描いたサスペンスドラマとなっています。

俳優たちの鬼気迫る演技や、緊迫感のあるストーリーは良かったのだけど、丸く収まって良かったね風の終わらせ方にはちょっと違和感も…
buchi6969

buchi6969の感想・評価

1.8
ホロコーストは題材とした作品は数多ある。それ自体が、サスペンスや、ホラーや、アクションや、ドラマなどといったさまざまな視点において、フィクションを超えるノンフィクションとして、圧倒的な歴史的事実としての存在感を有している為、なかなかその作品を批判的に観ることは出来ないと感じている。
それでも、今作については、ホロコーストに対する新たな視点を感じられなかったり、通常の映画作品としてもストーリーの進行が断片的だと感じてしまったり、なにより登場するキャラクターの深みを感じられなかったり…と、もったいない作品だと感じました。
「事実を元にした作品」と謳う以上、もう少し掘り下げて丁寧に表現しても良かったのではないだろうか?
1945年、ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちがドイツに復讐を企てる作品。実話の映画化です。

原題『Plan A』。この復讐計画がそれはそれは恐ろしくて。相手がナチスだけじゃなくてドイツ人全体に及んでいて、ユダヤ人たちの恨みがいかに大きかったのかがよくわかります。

映画には復讐計画を実行しようとするナカムという組織の他に、英国軍の指揮下にあった対ナチス部隊のユダヤ旅団、パレスチナの軍事組織ハガナーといったグループも登場し、復讐の是非を巡ってそれぞれの思惑が絡み合う様は、政治・歴史ドラマとしての見応えがありました。

真の復讐とは何か、彼らがたどり着いた答えとは。

現代を生きる我々にも通じる、実に意義深いテーマを持った作品でした。
すー

すーの感想・評価

3.0
ユダヤ人旅団からナカムへ…復讐へと身を投じていく男。ホロコーストを一人生き延びた男の癒えない傷と、ユダヤ人迫害加担したドイツ人(全員がそうではないが)に対する憤り。葛藤の末に下した決断。アウグスト・ディールの演技が素晴らしかった。また、監督がイスラエル人ということでユダヤ人旅団、ハガナーと、第二次世界大戦後のイスラエル建国問題をはじめとした問題につながる社会情勢が描かれていたのも興味深い。
1945年、敗戦直後のドイツ。ホロコーストを生き延びたユダヤ人マックスは、収容所で離れ離れになった妻子がナチスに殺されたことを知り、復讐を決意する。ナチス残党を密かに処刑しているユダヤ旅団に合流したマックスは、より過激な報復活動をするユダヤ人組織「ナカム」に参加するが…。



目には目を…。
ユダヤ人による復讐ものは初めて観た気がする。暗いです。


ナチスの残党だけを狙うユダヤ旅団とドイツ人なら誰でも殺すユダヤ人組織「ナカム」。

ユダヤ旅団のミハエルはナカムの過激な報復を危険視する。マックスはミハエルの為にナカムに潜入し過激な復讐を止めようとする。

しかし、ナカムに入ると彼らに感化してしまい、復讐心がむくむくと湧き上がってくる。マックスの思いは今どちらにあるのか、どちらを騙そうとしているのか、ドキドキする。

そして彼らが企てていた驚くべき復讐計画「プランA」とは…本当に恐ろしい。ナチスのしたことを民間人も黙って見ていた。だから同罪であると彼らは言う。

ありきたりだけど復讐からは何も生まれないと思う。だけど何度も出てきた「家族が殺されたらあなたならどうする?なんの罪もない家族が…」の問いになんと答えたらいいのかわからない。

この映画に男と女はいらないでしょと思う。奥さん殺されたばかりやに😮‍💨 なんだったんだろ、あのシーン。
JUN

JUNの感想・評価

3.3
2021.08.25

最近ハマり気味のユダヤ人を題材にした作品案件。
今作は収容所の真実などではなく、戦後を舞台にドイツへ復讐を果たそうとする組織の物語。

ユダヤ人収容所から帰還したマックスは、ユダヤ旅団に拾われドイツへの復讐を果たすべく行動を始める。
旅団の目的はあくまでユダヤ人が平穏に暮らせる国の建国であり、虐殺の報復ではなかった。
旅の途中で出会った過激派組織の「ナカム」は、壮大な計画のもとドイツ人を虐殺異様としていた。
妻と子の復讐を果たそうとするマックスは、旅団から離れナカムと共に計画を遂行しようとしていた。
彼らのたどる結末とは。
「NEVER AGAIN.」

まず率直に言って退屈な場面が多い印象を受けました。
ただ自分の集中力が続かなかっただけかもしれませんが…。
計画を遂行する上でハラハラさせる場面も多いには多かったですが、どうしても同じような見せ方が続いているように見え、目新しさが逓減していたように思いました。

マックスの心情を思うと、ドイツ人と同じように人を殺すことに対する苦悩と妻と子を殺されその復讐を果たそうという思いの間で苦悩する様がよく伝わってきましたし、彼の機転のきく行動には感心させられっぱなしでした。

しかし見れば見るほど、ほんの75年前にこんな非人道的なことが同じ世界で行われており、その全容がまだ明らかになっておらず、まだまだ隠された真実が掘り起こされ、同じ過ちを繰り返さないために映画という手段でもって事実を明るみに出そうという、その気概に溢れた作品の一つであったことは確かだと思います。

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