ひろひろ

ムーンライト・シャドウのひろひろのレビュー・感想・評価

ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)
5.0
第34回東京国際映画にて。

吉本ばなな原作の、ファンタジックな物語『ムーンライト・シャドウ』

やはり原作こそ至高…というのは否めないが、私はかなり好きな1本だった。

原作も短編であり、これを2時間どうやって映画にするの……と思っていたが、これは行間を"映す"映画だと思った。

よく"行間を読む"ということを言われるが、文章と文章のその狭間を、映像で表現した形なのだろう。

それ故に、自分が思い描いていた行間描写と異なる場合、本作に対する評価は低くなってしまうのかもしれないが、多くを語らない宮沢氷魚と小松菜奈の演技がとても心地よかった。

ラストの閉じ方は、もう少し観客に委ねる形でも良かったのでは?と思わなくもないが、どこか儚く、どこか怖く、どこか明るい不思議な空気感はそのままに残っていた。

制服を着た弟くん、とても良い。