なるみ

ムーンライト・シャドウのなるみのレビュー・感想・評価

ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)
2.0
正直よくわからなかった!でもわからないことが多くて面白かった。
映画が始まってからしばらく綺麗な映像と幻想的な音楽のみで構成されていて、さつきのナレーションが入ったときに「あっそうだ映画見てたんだ」って現実に引き戻された感じがした。
映画を全体でみるとよくわからないけど、細かいところはすごく素敵な表現だったなって思う。
例えば、鈴に焦点がいったりぼけたり、心が揺れ動いている様子が表現されていたところ。パン屋さんのあるシーンで二人が話している途中で映像が引かれてパン屋の中から二人を見ている様子になったところ。
いろんな細かい表現に気づき始めたら面白かった。

なんか現代的じゃないなって思ってたんだけど、
洗濯のシーンで初めて柊がスマホを見てた。スマホが出てきた。
そうだ、スマホが出てきてない。電話やメールをしていない。全部人対人だった。感じた違和感はこれか。怖いな、スマホが日常にありすぎる。

さつきが「音はもう私の頭の中にしかない」って言った。
凄い衝撃だった。人が人を忘れるときって、一番最初に消えていくのはその人の声なんだって。声は一番最初に忘れられるもの。だからはかなくて、大切で...。そう思っていたのに、鈴の”音”なら頭の中に残り続けるんだ。音でいろんな記憶がよみがえるんだ。凄い、素敵。

「知ろうとしてたことに気づいてた?」って、
そこまで気付ける人はきっとどんな場所にいてもその人の声に気づくことができるんだろうな。知っていることじゃなくて、知ろうとしていたこと。20歳はその気持ちに気づけるような人になっていたいです。