うずまきのNaoyaのレビュー・感想・評価

女の子の通う高校の生徒が、らせん階段から飛び降りて死んだ。彼女が暮らす町では次々に奇怪な出来事が起こり始める。伊藤潤二原作のサスペンス・ホラー作。不気味な町の色合いが特徴的で、キーとなる“うずまき”が一つ一つ不気味な要素を放ってます。巻き込まれていく人々も奇怪な最後を遂げたり、巻き込まれたりと不穏さは良い。映像や演出も独特で、統一性のなさも不気味さを際立たせてます。その不気味さが結末に色濃く現れているのも素敵。出演者の棒読みや演技の違和感も目立つが、大杉漣や阿部サダヲの怪演は見応えがある。