過去鑑賞備忘録。
大人気ゲームの映画化という事で、ゲーム第1作と第2作のみ、初代PlayStationにてプレイしクリアしている身としては、アンジェリーナ・ジョリーが主演すると知り、イメージ的に結構合っていると感じ、期待に胸を膨らませ映画館へ向かった。
しかし、その期待は脆くも崩れ去る。
確かにゲームならば、宝探しのために幾多の苦難を乗り越えるという要素こそが重要であり、それを何度も何度も失敗を繰り返し長い時間を費やして、一つ一つ乗り越えた時の達成感が、面白さへと繋がる。
しかし、それはあくまでゲームプレイヤーとしての満足感であり、映画となると話は別だ。
この「自分がキャラクターの分身となって、同じ事を何度も何度も繰り返す事による面白さ」は、映画鑑賞において体験出来ない以上、映画の作り手は、鑑賞者を満足させる為に、脚本を練り込まねばならない。
ただ宝探しをすればいいわけではないのだ。
その点で、本作の脚本は凡庸であり、ただ単に有名ゲームの人気にあやかって、少しでも金儲け出来たらそれで良しという、作り手の浅い考えが透けて見えるのだ。
