かえるのエリー

シンデレラのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

シンデレラ(2021年製作の映画)
3.6
いや〜、ここまで違うと、もはや「シンデレラ」というタイトルにしていいの?とすら思う。Amazonプライムオリジナルなので、せっかく観れるんだし、程度の気持ちで鑑賞。ディズニーのそれを愛する人には受け入れられないかも?


以下ネタバレ感想


ジャネット・ジャクソン、クイーン、マドンナ・・・なるほど、ミュージカルといっても、悲壮感のない「ムーランルージュ」といったところか。とはいえ、あちらが主役2人の歌がメインに対し、こちらは皆が歌う歌う。特に素晴らしいのが継母カイヤ(麻世の嫁に激似なんだわ!)だ。只者じゃないぞとキャストを調べたら、レリゴーのエルサか!そりゃぁ上手いはずだわ! 主役2人より歌は少ないものの、継母に新たに設定されたキャラも手伝って、主役らを完全に食っていたかと。

冒頭述べたように、オリジナルそのままの要素は12時に走り去ることとガラスの靴くらい。魔法使いがちょっとオネエ気味の黒人男性だったり、王子がピアスしてたり、シンデレラが男より夢を選んだりと、今の時代を意識しました感がムンムン。それなのに、夢を追うことで輝いているシンデレラに惚れたくせに、夢を諦めてお妃にとお願いする王子には心底ガッカリした。

とはいえ仕事で疲れた週末の夜にお気楽に観るにはちょうど良き。色とりどりの衣装も目の保養となったが、最も釘付けになったのは、(ちょっとぉ、見えちゃうんじゃない!?)とドキドキするシンデレラのドレスの胸元だった(笑)



おまけ


ピアース・ブロスナンの三枚目化が止まらない。二枚目キャラから、歳を重ねるにつれてコメディタッチに振れているところは、草刈正雄と非常に似ているなぁ。