KOUSAKA

かばのKOUSAKAのレビュー・感想・評価

かば(2021年製作の映画)
5.0
今年2021年は、邦画が豊作の年かもしれん😵

今日8月1日現在で2021年の劇場鑑賞数256本目やけど、西成エリアをこよなく愛する自分にとって、全力で愛するしかない大傑作やと思います‼️

過去にも「西成」を舞台にした映画は多々あるんやけど、個人的にはこの『かば』が最高傑作やと断言します‼️

西成版ルーキーズ的なストーリー展開が胸アツすぎるし、かば先生の生徒に向き合うひたむきな情熱と、そのイズムを継承して、みるみるうちに成長を遂げていくチャーコ先生の実直さが、ストーリーが進むにつれて重層的に折り重なっていくのが今作の最大の魅力です。

そんな先生たちの熱意に少しずつ応えていく生徒たちも、とにかくやっかいでめんどくさい奴らばっかりなんやけど、もういちいち可愛くてしょうがない😂

あと、カバ先生もチャーコ先生も、それぞれ自分がダメなところを生徒に突き付けられるシーンがあるんやけど、そしたらそれを素直にダメだと認めてストレートに謝って、その生徒に胸襟を開いてさらに実直に向き合っていこうとする姿が本当に素敵なんです😭

先生たちだって別に完璧じゃないし、だからと言って、ある程度年齢がいった大人は今までのキャリアやプライドが邪魔したりして、なかなかこういう実直な態度を取ることは難しいと思います。

だからこそ自分の過ちを素直に正して、子供たちと同じように「成長」しようとする姿勢は本当に素晴らしいと思いますし、自分自身もこういう大人でありたいと強く思いました。

「西成」という、悪い意味で誤解されがちなエリアから生み出されたローカルな物語が、これほどのグローバルな普遍性を生み出していることに強く感動しましたし、全キャストの熱演に心から拍手を送りたいと思います‼️最高‼️
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