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AWAKE アウェイクのJIZEのレビュー・感想・評価

AWAKE アウェイク(2021年製作の映画)
2.4
世界中の電子機器が突如壊滅し破滅をたどる地球を舞台に眠るコトができなくなった人々の結末が描かれる。もし世界が〇〇になったら....もの。おもに"永続的な不眠症"という、プロットの発想自体は成功。が、NETFLIX製にして、極めて旧仕様のB級既定の所感だった。。本編の重要なカタストロフィである主題の世界の異変自体より、人間の判断力の低下がいかに混沌を生み出すか、という。またその世界の謎の鍵を握るのは一人の"眠るコトの出来る"少女であり、対の示しかたは散漫になり過ぎない範囲でジャンル映画的にまぶされている。全体的に映画の設定上で用意された面白くなるスリラーの材料に対して、伏線なりその問いが大部分収束し切れてない齟齬が生じた印象をうける。またそれにしたがってのカタルシスもない。近年での"死"に対する縛り要素をオープンワールド的に徹底した『クワイエット・プレイス(2018年)』のまとめ上げが、いかに柔軟か。"全人類の寝れない"設定に対して、大部分の視野で打撃性に欠ける作品でした。
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