再レビュー。ミュージカル好きらしく作品についてだけ書いて再投稿します!
久しぶりのミュージカル映画ということで、ワクワク!でも題材としては重めなのは知っていたので、内心ドキドキでした。結果……よかった!
「あなたは孤りではない」というシンプルなメッセージが、この時代だからこそ誰しもに突き刺さる作品でした。
ココからミュージカルおよびミュージカル映画好きなので長々と…(笑)
はじまってすぐに1曲目「Waving Through A Window」がやってきて、エヴァン役をつとめているベン・プラットの歌唱力を魅せつけられます。ブロードウェイでも演じていたこともあって気持ちののり方が違う!作品の終盤にこの曲に戻ってくる創りも好き。
からの、セクシャルマイノリティも自然にいる世界。そこが素敵。そこから作品全体のテーマがわかってくる創り……心の闇は誰しもが持つものだし、うつだとかそういうものは誰もがなりうるもの。隠すのが上手な人がいるだけ。
正直、ミュージカル版を観たことがないので何とも言えないんですけど、ミュージカルパートにおいて画面上に"動"が少ないのとアップの画が多すぎるかも?もっとこう、ミュージカル映画らしく世界を拡げていく感覚が欲しかった…!!!とは言え、楽曲は大満足!!!
個人的なお気に入りはミュージカルらしさ満載の「Sinrerely Me」。コナー役の俳優さんの歌声好きだなーって。2人が踊りながらわちゃわちゃしてる場面も好き。「Requiem」からゾーイ役の女優さんの歌声披露。お母さん役のエイミーって『魔法にかけられて』の人か!としっかり。あの時から変わらず歌上手い。
そして何といっても「You Will Be Found」。これはエヴァンがついた"嘘"からはじまった物語だとしても、心を閉ざしてた人たちがSNSを介して繋がっていく様子、声が合わさっていく感じだけで泣けてしまう。ホロリときました…。一幕の終わりって感じでした!!
からの後半戦は、エヴァンの嘘が崩れ、罪悪感にかられる場面が続く…ここがミュージカルにしてはテーマと向き合いながら、重くなっていく部分。この後半戦は監督の色が出てました。監督作は知らず知らずのうちに全て観ていたのですが、監督作は『美女と野獣』は例外ですが、誰かの「死」から主人公たちが突き動かされていくんですよね……だからこそ、監督にこの作品の映画化がまわってきたのかな、と。
ミュージカル作品だからこそ、歌わせないといけない、でも、監督がもつテーマやメッセージ性を第一に伝えたい……そんな葛藤が作品にも出ていたのかな。そんなことも考えた結果の★4.1でした!