いつもいっちゃん

ディア・エヴァン・ハンセンのいつもいっちゃんのレビュー・感想・評価

3.8
意外に良い。
賛否両論は承知の上なんですが自分は良かったと思います。
ただ楽しいミュージカル映画という訳ではなく、沁みるようなストーリー。
まぁ、なかなか嘘を告白しない主人公だったり、テーマが重いのもあるので好き嫌いは分かれます。
あと、自分の心の内を歌で表現するのでミュージカル映画が苦手な方は確実に苦手かも。
でも自分はミュージカル映画好きですが笑
コミュ障、孤立、鬱、SNSといった中々取り上げるには重い題材ではありますが、孤独のようで孤独ではない世界を描いていているのが感動的。
コナーとはどういう人間だったのか。
コナーを親友だったと嘘をつき続けたエヴァンが抱えていたものとは。
親との関係性についても心打たれる映画でした。
世の中、正しい行いだけではなく、必ず過ちを犯してしまうことについて踏み込んだ映画であったと思いました。
音楽も綺麗でした。
そして、監督が「レント」、「ウォールフラワー」、「ワンダー 君は太陽」のスティーヴン・チョボスキーなだけあり、ティーンの抱える問題、人の心についてちゃんと今作でも映していて、ちゃんと余韻が残りました。
本当に賛否は分かった上で、自分は好きです。
本当にケイトリン・デヴァーは可愛い。
ジュリアン・ムーアはやっぱり演技素晴らしいです。