成田007

007/美しき獲物たちの成田007のレビュー・感想・評価

007/美しき獲物たち(1985年製作の映画)
4.1
最後のロジャー・ボンドの勇姿、クリストファー・ウォーケンの怪演が印象強い007シリーズ14作目。コンピュータ創成期の時代を感じさせる設定。火事のシーンや水攻めや消防車のカーチェイス、極めつけはサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジでのアクションと迫力満点だが、ロジャー・ボンドは当時58歳とアクションがキツそうだ。敵役のクリストファー・ウォーケン演じるゾリンの方が、野心と若さに満ち溢れている。ラストシーンに至るまでのゾリンの異常性は溢れる演技はすごい。

今作で最後の007になるロジャー・ムーア。歴代ボンド最多の7回目演じ、見た目は老いを感じさせない。しかし、アクションシーンはさすがに大変そうに見えてしまう。ボンドガールのステイシーは終始、荷物になっている感じで、ボンドが助けてばっかり。逆にゾリンの部下のメイ・デイの方が目立つ存在であった。メイ・デイは髪型や見た目も含めて異色ではあるが、ラストのまさかの展開も驚きである。

今作でロジャー・ムーアは007を交代するが、その後も007と関係を持ちつづけ、ムーアなしには007の存在はなかったと思う。私の中でジェームズ・ボンドといえば、女好きでコミカル、いつも微笑んでいるロジャー・ムーアが演じるボンドである。今作はロジャー・ボンドのラストではあるが、ラストと感じさせない。またあのスマイルが見れると思ってしまう。