このレビューはネタバレを含みます
シリーズ第14弾。
死んだ003がソ連で入手したICチップの出どころを探るべく、製造元企業の内偵を開始する。
ロジャー・ムーアが演じる最後のボンド。
冒頭の「女王陛下の007」スキーアクションは迫力があって良いツカミ。
途中でスノーモービルの板をボード代わりにして滑り出すけど、当時はまだスノーボードがアクロバティックなアクションと捉えられていたということでもあるんだろう。
その辺は時代を感じる。
カーアクションでは障害物に当たって車がオープンになったり前半分に千切れたりというギャグが組み込まれていて、この辺はムーアのボンドらしいふざけた感じが出ている感じ。
でも作品全体としては前作の様な悪ふざけもなく、比較的地に足ついたスパイらしいボンド映画になっていると思う。
(妙な日本趣味が出てくるのはご愛敬…。)
印象に残るのは本作の敵として登場するゾーリン役のクリストファー・ウォーケンか。
悪役としての雰囲気はバッチリだが、こういうちょっとふざけた映画では役不足かもなあ?
部下も見殺しにするあたりは良いんだけど、この人ならもっと冷酷なキャラにもできたと思ったり。
あとメイデイ役のグレース・ジョーンズがインパクトあったが…、分け隔てなく手を出せるボンドはプロだと思いましたw
あ、レーニン勲章のオチは好きです。