茶一郎

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミーの茶一郎のレビュー・感想・評価

4.3
【短】アメコミ『ヘルボーイ』を、自身が原作の大ファンだという「メキシコのオタク番長」=ギレルモ・デル・トロ監督が映画化したシリーズ二作目。
 本作はデル・トロのオリジナルストーリーという事もあり、監督のイマジネーションが爆発!「あれ?前作はキャラ紹介編だったの?」と思うほどに前作を超える娯楽性が詰まった作品になっています。
 ヘルボーイ少年が、あるお伽話を聞かされる監督の出世作『デビルズ・バックボーン』、『パンズ・ラビリンス』を想起させる冒頭から明確な通り、アクション要素が強めだった前作と比較してもファンタジー色が前面に押し出されている、監督が大好きな『ヘルボーイ』を自分の土俵で語った最高の作品に仕上がっています。 
 キャラクター萌えや背景に散りばめられたイマジネーションの数々は、もちろん最高。人とクリーチャーとの分断を、劇中劇として『狼男』、『吸血鬼ドラキュラ』を引用して語る監督の古典モンスター愛、クリーチャー愛に満ち満ちた作品でした。
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