めぐ

ステキな金縛りのめぐのレビュー・感想・評価

ステキな金縛り(2010年製作の映画)
3.7
三谷幸喜作品、ほんとうに贅沢な役者の出し方するなあ。
こっちが「この使い所でほんとうに大丈夫なの?!?!やっちゃっていいの?!?!」って言いたくなるよ(いや何に対して大丈夫と聞いているのか私自身もよくわからんけど、、)


西田敏行は、こわ〜いマフィアボスやヤクザも最高だけど、こういう茶目っ気あふれる優しいおじさん役がだいすきよ。
何だろうな〜あんな強面なのに(だからこそシュールで、セリフをたたみかけられると笑わずにはいられないのだけど)、憎めない可愛らしさがこんこんと湧き出てる、、、温泉のような人。やはりつかめない。曲者。ふしぎだ。笑

深津絵里も……女優だな、と思った。
正直私にとっての一番強いイメージは、「踊る」で青島と軽妙にやりとりしつつも事件解決のときにはとても頼りになる【すみれさん】だったので、今回のからきしダメな子の役笑にもまったく不自然さがなかったのには、シンプルにびっくり。
ただその中でも、暑苦しいほどまっすぐな正義感と、時折見せる、どこか寂しくやさしい眼差しは、彼女が演じた2人の女性の大きな共通点。
そしてもしかして、この演技には、深津絵里という人の、人柄や魂そのままが表れているのかなー……などと思いながら。

素敵な金縛りでした。
めぐ

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