このレビューはネタバレを含みます
失敗続きの弁護士が、とある殺人事件の弁護を担当することから始まる物語。担当することになった被告人が言うには、殺人事件のあった時間帯にはアリバイがあり、そのアリバイとは「落ち武者の幽霊によって金縛りにあっていた」というとんでもない証言から、幽霊が証言台に立つという前代未聞の幽霊裁判が開廷する。
というストーリー。
金縛り幽霊の裁判一本に絞ればいいものを脚本が凄い雑で、シナリオが散らかりすぎでテンポが悪くて本当につまらなかった。
不要なシーンのオンパレードで役者の無駄遣い感が溢れ出てる。
しかも、主役であるはずの「落ち武者」が裁判の最中に途中退場してしまうというのと、幽霊の存在を完全否定していた検事がとある事をきっかけに、あっさりと肯定派に鞍替えしてしまうというあっけなさがまあ酷い。
三谷脚本のドラマは大好きだけれども、三谷映画があまり好きじゃ無い理由は全部盛り込もうとして「冗長過ぎる」ところがあまり好きじゃない。この映画は140分弱の尺があり、バッサリカットして切り捨てるっていう事が出来ない人なんだろうなぁと。