春陽

189の春陽のネタバレレビュー・内容・結末

189(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

児童相談所虐待対応ダイヤルの番号が題名になっている。こういう作品をみていると、実際、どのくらいの子供たちが助かっているのかなと思う。フィクションとなっているが、実際にあった事件から着想を得ているとか。

日本は親が子供を育てるものということで権利が強く、親にそこを振りかざされると児相ではどうにもならないらしい。アメリカなどは、子供の人権が尊重されるので、親が何を言おうが保護されるらしいが、逆に法律でガチガチに保護してしまうと『パーフェクト・ケア』みたいな事になるので、塩梅が難しいな…と思った。日本は法律的に弱いので、子供は親の所有物意識が高いのだろうね。児相職員の離職や移動率は高く、役所の部署の一つで、ここ専任の募集をかけても集まらないと作中で言っていた。そういう専門でもない普通の職員が子供を虐待する頭のイカレタ親と渡り合うのだから、そりゃメンタル病むし心折れるだろうよ。それを乗り越えて現場で踏ん張っている方々はすごい。人を助けるのは難しいなとつくづく思った。

新潟県はこの作品のスポンサーなのかな?あの観光案内はなんだったの?案内する方もだが、案内されている方も途中で断れよ!となり、最後まで付き合って時間がないとか、なんなの?となった。不明なシーンだった。この作品を観て新潟に行こう、とはならんでしょう。
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