おどろきの白鳥

渇きと偽りのおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

渇きと偽り(2020年製作の映画)
4.0
重厚なミステリー&サスペンス。
伏線の張り方も、視線のそらし方(ミスディレクション)も上手い。
私にはすごく面白かったし、めちゃくちゃ見応えあるけど、興行的には難しそうな地味で渋い映画でした。

田舎町の偏見に満ちた閉鎖性、温暖化・旱魃による農業の衰退、DVアル中ジジイの殺意など、今のオーストラリア(の辺鄙な衰退地域)にあるダメな部分をぎゅーーーっと煮詰めたような内容。

シドニーや、キャンベラ、メルボルン、ブリスベンなどの都市部や、農地でも未だ水が潤沢な地域には関係がないだろうけれども、日本同様に「田舎」ってところによっては病んでる場合もあるのかな、と考えさせられました(日本は都会もなかなか病んでますが)。