asuka

渇きと偽りのasukaのレビュー・感想・評価

渇きと偽り(2020年製作の映画)
3.7
乾燥し切った大地に広がる、田舎の閉鎖的な結束力。
乾燥している土地なのに、住んでいる人々のじめっとしたあの感覚。
それがすごく嫌で堪らなかった。

徐々に解き明かされていく真相と、過去。
誰かが救いの手を伸ばすことができていたら過去も未来もこんなふうにはならなかったのでは…と思わずにはいられない。

他のユーザーの感想・評価

Chika

Chikaの感想・評価

4.0
メルボルンの連邦警察官として働くアーロン・フォークは、家族を惨殺した後、自殺したとされる親友ルークの葬儀に参列するため、20年ぶりに帰郷した。ルークの両親にせがまれ、親友が犯した事件の真相を調べることになるが、その事件を追うことは同時に、17歳の頃、自分自身が殺人犯と疑われた同級生の少女の変死事件をめぐる記憶と対面することでもあった。過去と現在の事件に振り回されながらも、次第に親友の事件は単なる自殺ではないことを突き止める。さらに過去の少女の死の真相も知ることになるー。

犯人が意外な人物でとにかくびっくりしたけれど、よくよく思い返してみたら割と伏線あった…🙃終始ずっと暗い。でも、これからに希望が持てそうな終わり方で良かった。田舎の部外者を受け入れない閉鎖的な感じは万国共通なのだろうか…。そして、早くも続編撮影中との事‪.ᐟ‪.ᐟ公開したら絶対鑑賞したい。
MALPASO

MALPASOの感想・評価

3.1
映画『乾きと偽り』

連邦警察官になり、20年ぶりに故郷に帰ってきた主人公フォーク。
彼はある事件で疑われ、故郷を追われた過去がある。
故郷に帰って来たのは、親友だったルークが妻と子と無理心中して、その葬儀のため。

過去と現在の2つの事件の謎を平行して追う構成。

中盤まで面白い。消去法で犯人がわかり、結果に驚きがないのが残念。2つの事件がもう少し繋がっているといいんだけど。

乾いた感じをもう少し出して欲しかった。
オーストラリアの広大さと、旱魃の悲惨さみたいなものは日本では想像しづらいけど
そういうのをガツンと見せてくれる上にミステリーとしてもドキドキした
水がないと人はイライラする
全員犯人に見えてくる
そんな雰囲気をリアルに感じられた

このレビューはネタバレを含みます

閉鎖的で排他的な町。住民だけの仲間意識に凝り固まっている。淡々とストーリーが進む。好きだなあ。丁寧に描写が進むのでミステリーとして途中で読めてしまうが。メインではなく脇役の人の嘘も長く続けていると本当に感じるみたいなセリフがこの映画の全てを現していると思った。

このレビューはネタバレを含みます

『勝負をつけろ』と同時上映で、期待せずに観たけど面白かった!
砂漠版『ウィンド・リバー』と聞いて、これは見逃せないと鑑賞。
田舎のイヤ〜なところを煮詰めてコトコト煮込んだスープなんだけど、味付けが丁寧だから飲み干せる。苦々しい後味もあるけれど。
派手さはないが、定期的にこういうのが見たくなる。過剰じゃない、ちょうどよい温度感の作品。
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asukaさんが書いた他の作品のレビュー

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4.3

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そりゃ、若っ!!
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