おぺちょぺ

渇きと偽りのおぺちょぺのレビュー・感想・評価

渇きと偽り(2020年製作の映画)
3.9
砂漠版『ウィンド・リバー』と聞いて、これは見逃せないと鑑賞。
田舎のイヤ〜なところを煮詰めてコトコト煮込んだスープなんだけど、味付けが丁寧だから飲み干せる。苦々しい後味もあるけれど。
派手さはないが、定期的にこういうのが見たくなる。過剰じゃない、ちょうどよい温度感の作品。

他のユーザーの感想・評価

MALPASO

MALPASOの感想・評価

3.1
映画『乾きと偽り』

連邦警察官になり、20年ぶりに故郷に帰ってきた主人公フォーク。
彼はある事件で疑われ、故郷を追われた過去がある。
故郷に帰って来たのは、親友だったルークが妻と子と無理心中して、その葬儀のため。

過去と現在の2つの事件の謎を平行して追う構成。

中盤まで面白い。消去法で犯人がわかり、結果に驚きがないのが残念。2つの事件がもう少し繋がっているといいんだけど。

乾いた感じをもう少し出して欲しかった。
オーストラリアの広大さと、旱魃の悲惨さみたいなものは日本では想像しづらいけど
そういうのをガツンと見せてくれる上にミステリーとしてもドキドキした
水がないと人はイライラする
全員犯人に見えてくる
そんな雰囲気をリアルに感じられた

このレビューはネタバレを含みます

閉鎖的で排他的な町。住民だけの仲間意識に凝り固まっている。淡々とストーリーが進む。好きだなあ。丁寧に描写が進むのでミステリーとして途中で読めてしまうが。メインではなく脇役の人の嘘も長く続けていると本当に感じるみたいなセリフがこの映画の全てを現していると思った。

このレビューはネタバレを含みます

『勝負をつけろ』と同時上映で、期待せずに観たけど面白かった!
asuka

asukaの感想・評価

3.7
乾燥し切った大地に広がる、田舎の閉鎖的な結束力。
乾燥している土地なのに、住んでいる人々のじめっとしたあの感覚。
それがすごく嫌で堪らなかった。

徐々に解き明かされていく真相と、過去。
誰かが救いの手を伸ばすことができていたら過去も未来もこんなふうにはならなかったのでは…と思わずにはいられない。
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おぺちょぺさんが書いた他の作品のレビュー

RRR(2022年製作の映画)

4.6

陳腐な言葉でしか表現できない。自身の語彙な少なさを恥じる。

世界で一番面白い映画です!観て!

何も言うことありません。自分で感じてもらうしかない。

紅い服の少女 第二章 真実(2017年製作の映画)

4.2

1章を観終わり、雑CGのB級ホラーと断じて2章を観る気なかったんだけど、連れ合いに引き留められて2章も鑑賞。
危なかった。これ、2章まで通して観ないとダメなやつだわ。

シスターフッドで怨霊に立ち向か
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紅い服の少女 第一章 神隠し(2015年製作の映画)

4.2

2章きちんと通して見ての感想と点数です。
1章を観終わり、雑CGのB級ホラーと断じて2章を観る気なかったんだけど、連れ合いに引き留められて2章も鑑賞。
危なかった。これ、2章まで通して観ないとダメなや
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.4

掘り出し物というか、劇場で観て本当によかった。

“アレ”のインパクト一点突破かと思いきや、作劇と人物描写が非常に丁寧。直接的な表現がほとんどなく、散りばめられたモチーフがあれこれと考えさせてくれる。
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.1

「夢」みたいな映画だった。寝る時に見る、夢ね。シームレスに変わる時間、空間。
退屈とかではなく、風景の美しさと淡さに心地よくなって眠くなった。本当に「夢」みたい。

全然関係ないんだけど、ネクタイの結
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.5

ものすごく汚くて、ありえないほど下品。
札幌だとサツゲキでしかできない作品。今年もサツゲキさん、ありがとうございました。

ちょこちょこ気になる点があったのは、2018年の作品だからか。まだまだ足りな
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