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パンケーキを毒見するのregencyのレビュー・感想・評価

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)
3.0
まず、前半の菅総理の国会答弁の映像を見ながらの解説が面白い。質疑される菅のあまりにも確信を得ない答弁の件は、ザ・ニュースペーパーや『LIFE!』の「宇宙人総理」以上にコントになってしまっている。
中盤は、エリートではない叩き上げで総理となった菅の経歴やその人となりを、関係者の証言を基に探っていき、やがてはマスコミ報道への圧力を強くまでの“暗躍”ぶりについても触れていく。
政治ネタを扱ったドキュメンタリーにおいては、「今の日本、このままでいいのか?」という問題提起で締めるのは常套手段。本作でも、サウスパークやマッド・アマノチックな風刺アニメーションを盛り込んだ上で、「もっと政治に関心を持てよ」と提示される。
ただ、肝心のメイン被写体の菅が、前総理の安倍晋三よりも個性が弱く感じるので、メッセージ性もイマイチ薄まった気がしないでもない。
パンケーキは甘いが、パンケーキおじさんは薄味なのか。

より詳細なレビューは↓
https://cinemarche.net/column/dakara62/
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