ハル

ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”のハルのレビュー・感想・評価

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ふらっと気軽にレイトショーで鑑賞のつもりが、鮮烈なインパクトを受けてしまい、魂が震える事態に。
自然と涙が出るほどの衝撃。

これぞエンターテインメントといった最高峰のライブを現地で体感出来た気分に浸れ、ただただ感動の波が押し寄せる時間。

嵐のCDを買ったことがなくTVを見る事も少なくなった自分でさえ、イントロが流れれば、ほとんどの曲を口ずさめる異端具合。
この事実だけでも、どれだけこのスーパーグループが昨今の日本メディアを席巻していたのかよく分かる。

加えて、彼らが何故ここまで愛されるのかは、終盤にかけての歌い方や振る舞い方一つ一つで伝わってきた。
5人ともがずっと観客へ向け、感謝をひたむきに伝えながら歌っているからだ。全身全霊を掛け、自分達の20年間を支えてくれた事への想いを真っ直ぐ誠実に。

これだけのスーパースターになったらそれぞれがプロフェッショナルになり、拘りが生まれ、個性がぶつかり合うのが常だと思う。
あの伝説のグループ、SMAPの様に。

ところが彼らは凄く仲が良さそうに見える。パフォーマンスではなく実際に良いのだろう。
単純に友達としてお互いに尊敬しあい、人間性も含めて大好きな事が強く伝わってくる。そんな雰囲気が会場との一体感をより強く増幅させ嵐の5人+会場とで一つの空間を彩っているライブ。

本作は唯一無二のアイドルグループ『嵐』の良さを全て詰め込み綴った、ファンへの宝物的な作品に感じられた。
熱狂的なファンでなくても十分楽しめるよう配慮されており、堤監督の手腕も随所に感じられる傑作。
濃密に凝縮された本物のエンターテインメントに触れられる圧巻の2時間半。
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