コマミー

クライム・ゲームのコマミーのレビュー・感想・評価

クライム・ゲーム(2021年製作の映画)
3.5
【大金に翻弄されて】


[気まぐれ映画レビューNo.132]



米国では昨年の7月に、HBO maxにて配信された、"スティーブン・ソダーバーグ"の最新作だ。脚本には、「ビルとテッド」シリーズや「メン・イン・ブラック」の脚本家"エド・ソロモン"が担当している。主演には、ソダーバーグの代表作の一つ「トラフィック」の"ドン・チードル"と"ベニチオ・デル・トロ"が久々に顔合わせした作品でもあり、他には出演者の中にはあの"ブレンダン・フレーザー"やマコーレー・カルキンの弟"キーラン"が参加している。かなり個性的なメンツで構成された、"クライム・ストーリー"となった。キャストが只者では無いのも、ソダーバーグ作品の魅力の一つなのかもしれない。

舞台は、「自動車の街」でもある"アメリカ・ミシガン州・デトロイト"。だが、哀しいかな、"貧困層が激しい街"としても有名であろう。なので犯罪率も当然高い。
本作の時代背景は"1950年"。ちょうど、デトロイトの自動車業界が郊外に撤退して、"失業率"が高まった時代である。そんな暗黒時代に突入したデトロイトを舞台に、"カート、ロナルド、チャーリー"の3人のギャングが、"ある文書"を盗み出す為に動き出すのだが、その裏には"ある企み"が存在していると言う物語だ。

ソダーバーグお得意のクライム・ストーリーなのだが、「オーシャンズ」シリーズや「ローガン・ラッキー」を意識した私にとっては、実に"地味な作品"であった。
地味な割に、"複雑な勢力争い"が勃発するので、いくら私がソダーバーグの作品が好きであるとはいえ、これはついていけない。ただ、これまでもソダーバーグの作品は受け付けたり、受け付けなかったりする作品が多かったように感じる。精力的な映画作りをしているソダーバーグだからこそと言える。
だから私は、"あの人は今的なキャスト探し"に本作を使う。見つけられなかったが、どうやらソダーバーグ作品常連の"マット・デイモン"も出ているらしい。もしかしたら、推しの俳優・女優も見つかるかもしれない。

"ソダーバーグ/ワーナー"のタッグ最新作の本作だが、相手が大手映画会社だとしても自由に映画作りを続けている"ソダーバーグの気概"を感じ取れた作品だった。しかし、本当にソダーバーグとワーナーは仲が良い。これからも続けてほしいタッグであり、例えその作品がつまらなかったとしても、続けて監督の最新作を待ち続けたいと思いました。
コマミー

コマミー