2022年5月10日(火)シアターキノにて鑑賞
こりゃまた…
凄え作品を観ちまったなあ…
カール・テオドア・ドライヤー
20世紀最高の映画監督の一人として有名なドライヤー
以前からその高名は知ってはいたが、なかなか観る機会がなく今回初鑑賞
しかもスクリーンで!
サイレント映画なのにそれを忘れてしまうほどの圧倒さ
ジャンヌ・ダルクの異端裁判から刑死するまでを描いた96分
なんと濃密な96分であろうか
主人公ジャンヌの全編通してのアップ
奇跡を起こしたはずのジャンヌの情熱、不安、迷い、あきらめ、決意
色々な表情を織りなすファルコネッティ演ずるジャンヌを一秒たりとも逃してなるものか、とでもいうようなドライヤーの決意
そしてそれに応えるかのようなファルコネッティの情熱
正にそこにはジャンヌ・ダルクが躍動していたのだ
ジャンヌの目から溢れ流れる涙
なんと美しくなんと切ないことか
そしてオルガンの旋律
これはどうだ
台詞など本当は必要なのか?
表情と音楽だけで充分ではないか?
サイレントでここまでの映画を創られてたら、
今、我々が観ているのは何なのだ?
映画の本質というのはこういうことなのか?
私のレヴューだってどんなに言葉を連ねても意味がないだろう
それこそ一度ご鑑賞いただきたい
C'est clair!!
それにしても…
凄え作品を観ちまったなあ…